*** soul-stirring *** 魂の感じるままに

心が揺さぶられるような喜びや感動で日々を過ごしていきたい。いつも前を向いて笑っていこう。こんな私でもALL O.K !!

私のお母さん

 

 

 

 

私の母はとても愛情の深い人だと思います。

昔から、いつも私たち兄妹のことを心配しています。

ただ、その表現方法というか、方向性というか、度合いというか…。

それがあんまり上手じゃないというか、ヘンテコリンというか、噛み合わないというか…笑。

 

母は思春期の一番多感な時期に自分の母親を亡くしています。母親が大好きだったそうです。後追いして命を終わらせようかと何度も考えたほどだったといいます。だから母親というものに対する憧れが強いんだと思います。

そして自分が母親となり、一番最初の子どもが思春期を迎えた時に愕然としたのでしょう。

自分が母親を慕うのと同じ熱量で、

子どもが自分を慕わないという現実に。

 

兄の思春期が始まった頃、私は6~7歳でした。

母親と兄が言い合いになると、その後2人から受けるイライラの八つ当たりは小さい私にはツラい事でしたが、日常でした。

次第に兄はエスカレートしていき、私は物を投げられ、蹴飛ばされ、髪を引っ張って引きずられました。

母は兄妹ケンカの範疇だと言って取り合ってはくれません。

そうして兄のイライラはさらに家庭内暴力という形で表現されました。

飛び散るドアのガラス。

父と取っ組み合いになり警察を呼ぶ。

顔を連打され洗面器いっぱいに鼻血を流す母の姿。

思春期を過ぎても兄の傍若無人さは変わらずで、憎しみを感じました。

「いつか兄を殺してしまうかも知れない」

そんな考えがよぎった事もあります。

 

そんな兄が25歳の時、いきなり蒸発しました。

母は血まなこになって捜索しました。でも何年も見つからないまま。

 

兄がいない心の隙を埋めるように母は私に干渉を始めました。

母はずっと兄ばかり気になって、良く言えば今まで私は自由にさせてもらえていたのです。

母の「私の思い通りになって」という執着は時に度を超えてきます。

こちらの感情はお構いナシです。

特に私が兄と似ていると言っては

「お母さんを安心させて」といろんな事に口をはさみました。

そしてやっと分かったのです。

兄のもがくような苦しみが。

思い起こせば、母が小学生の兄にしていた躾という名の折檻は見ていて辛いものでした。兄はその心の痛みを暴力という形で表現したのでしょう。

それに母が納得するものしか選ぶ事を許されない環境に苦しんだと思います。

本当の兄の思いを理解できた時、私は兄にされた全てを許せました。

「お兄ちゃん、辛かったんだね」と泣きました。

そして兄をそうさせた、そして私を縛ろうとする母に対する心のわだかまりがどんどん大きくなりました。

 

--これは思い出ばなしです。

 

兄も離れたことで母を許せたのでしょうか。音信不通だった兄が見つかった時には、兄は人が変わったように穏やかになり家族を持ち、今では実家に子どもたちを連れて帰ってきます。

そして私は兄が大好きです。暴力を受けていた日々を笑い話にできるくらい仲も良い。

 

そして、私と母。

子どもができた事で母の思いも少し汲めるようにはなっていました。

でも母と接する度にやはり傷つけられる感覚がありました。

 

母は愛情深い人です。

そして愛を渇望している人です。

そのため母がこれでもかと投げてくる愛情は、こちらの愛をもぎ取ろうとする刃だらけで痛みを伴います。

 

そんな母への感情を溶かしてくれたのも最初に受けたマインドブロックバスターでした。

セラピストさんが伝えてくれたイメージは

「120歳を超えたお母さんと90歳くらいのあなたが縁側に並んで穏やかな雰囲気でお茶を飲んでいます。お母さんはあなたに”すまんかったねぇ”って言ってますよ」でした。

 

そっか。そうだよね。

これからお互いもっと歳を重ねていくのに、こんな感情もういらないよねって素直に思えました。

謝ってくれたからもういいやーって(笑)

マインドブロックバスターに感謝。

 

母について潜在意識で感じた話はまだあるのですが、また今度書きます。

今度はもっと明るいやつを(笑)

 

今回の記事は読む人によっては、とてもしんどかったと思うんです。

家族の事をこんな赤裸々に書いてって思う人もいるかも知れません。

でも書こうと思いました。

きっと同じような、もしかしたらそれ以上の経験をして苦しんでいる人がいると思うからです。

 

その苦しみ、手放せます。

おそらく相手はそのままでしょう。

でも、許すことから始めないと少しも前には進めないから。

その人への苦しい感情にこだわる今のあなたを解放してあげてください。

未来のあなたのために。

 

そして思うんです。

もし私の母が母親を早くに失った心の傷をちゃんとケアしていたら、これほどに愛を渇望することもなかったかも知れない。また違う親子関係を築けたのでは、と。

 

みんなが精一杯生きている。

自分ではまだ気が付いていないけど、壮大な魂を輝かせるために一生懸命に今の課題に挑戦中です。

だからその人のことは、そっと置いておいて、

 

あなたはちゃんと自分を癒してあげてください。