*** soul-stirring *** 魂の感じるままに

心が揺さぶられるような喜びや感動で日々を過ごしていきたい。いつも前を向いて笑っていこう。こんな私でもALL O.K !!

最強だなー。

 

 

 

 

 

高校生の我が家の長男くんが、やっぱりおもしろい。

 

自分の思う進路にとても有利な高校を選んで、親もビックリするくらい受験にも真剣に取り組んで入学しました。

そして、そろそろ進路の希望をハッキリさせる時期になった今、

目をキラッキラに輝かせて宣言してくれた。

「オレ、進学も就職もせずに起業する!」

 

…うん。今まであなたを育てた経験値から、

そうなるような気はしていたよ。

 

「うん。いいと思うよ。」

と答えた私に、嬉しそうにしてくれました。

よくよく話を聞いていくと、それなりに色々考えて、夢がある様子で。

卒業後は何年間か、フリーターをしてお金を貯めたいらしい。

そして社会勉強をして色んな人に出会いたいから、もう今からバイトしたいとの事。

バイト禁止の学校だけど、自ら先生に掛け合ってバイトの許可も早々に取り付けてきました。

コソコソしないのも、この子らしい。

これと決めたらやり抜く力は本当にスゴいなと毎回思います。

だから、先の事なんて全然分からないけど、人と違う道でもこの子なら大丈夫なんだろうなぁという不思議な安心感があります。

それに、何が起きても彼の人生。

主役は私ではなく、彼だから。

すべての経験は彼の成長に繋がるという確信があるので、ただ見守ろうと思っています。

 

さっそくバイト募集を見つけて面接の約束を取り付けて。

履歴書を書き始めた時に

本当にビックリしました。

「お母さん、オレ、何年生まれ?」

…えっ、ウソでしょ!?

「うちの郵便番号って、何番?」

「市外局番って、何?」

…もう…私フラッとめまいがしそうになって…。

過保護に育てたつもりもなく、

箱に入れて育てた覚えもなく、

それなのに…。

確実に下の2人の妹弟すらも知ってるであろう情報を堂々と質問されて。

 

大丈夫かな…この子…。

 

と、初めて心配になりました。

本人はあっけらかんとして、

「今から知っていけばいいから問題ないし。」

って…。

確かにそうだけど、生年月日はさすがに覚えておこうよ。

これで「起業する」と言えた彼は

ある意味、最強だと思います。

 

人生初の履歴書を書き上げて、嬉しそうに面接に行きました。

その後も採用の進捗状況をこと細かに報告してくれて。

私の仕事中に

「今からバイト先に採用の登録書類渡してくる」

って電話をくれたり。

ひとり立ちを始めようとしてるのに、幼さが目立っていて。

もうほんっとにアンバランスで可愛いらしいったら。

 

たかがバイトを始めただけなんですが、

彼にとっては勇気のいる第一歩で、

これは立派な ”船出” です。

 

こうやって親の元からいつの間にか離れていくのだと思うと、

一緒にいる今が愛おしい。