*** soul-stirring *** 魂の感じるままに

心が揺さぶられるような喜びや感動で日々を過ごしていきたい。いつも前を向いて笑っていこう。こんな私でもALL O.K !!

男性性と女性性との間に生じるギャップに驚く

 

 

 

 

 

 

 


私の職場はとても自由な雰囲気があります。

それぞれの個性を大事にしてくれます。

お休みも取りやすく、子どもの行事や家族の事を最優先にさせてもらえるし、ペット同伴出勤をしている人もいます。

例えば朝、遅刻してしまったとしても、

「寝坊しました」と正直に告げられる環境で。

それを笑いながら受け入れてくれる人たちと働いています。

 


昨日、そんな職場でちょっとした一悶着がありました。

いちばんトップの上司は男性的なキャラクターの人で、ほとんどが男性スタッフで形成されている職場の中で力強い求心力を発揮されています。

人間味が溢れていて人を惹きつけるエネルギーが強いけど、尊敬からか多くの人は一歩引いた距離で接しています。

そんな上司は、なぜだか私とは本当に砕けて話をしてくれます。

私も気負わず話すことができて会話も楽です。

そして私の隣のデスクで働く、女性の先輩と私にだけ甘えてきます。何かと諸々…。

上司が席を置く部署にも男性&女性スタッフがいるのに、わざわざ私たちの部署まで来て、あれこれ頼んできます。

「甘いお菓子、持ってない?」

「お茶入れて欲しいな」

「資料の準備してよ」

「これ調べておいて。ちょっと急ぎで」

明らかに自分が席を置く部署の仕事内容なのに結構な量を持って来て、やり方が分からないって言うとわざわざ丁寧な説明もちゃんとしてくれます。

”向こうの部署に人がたくさんいるのに、なんで離れている部署の私たちに言うの?”

一緒の部署で働く先輩と私は首をかしげる事が多くありました。

ただ女性蔑視で言ってないのは分かるので、そこは気にならないのですが…。

本当に嫌な事がひとつだけありました。

先輩と私の業務スケジュールを把握したがるのです。

しかも、私たち二人の分だけ。

「毎朝スケジュールをLINEにちょうだい」

そう言われて報告するものの、納得がいきませんでした。

毎朝少しでも報告が遅くなると「予定教えて」とLINEがすかさず入ります。

”仕事をサボっていると思われてる?”

”私たちのこと、暇だと思ってる?”

先輩と二人で話をするけど答えは分からないのです。

だから去年、直接本人に納得できないことを伝えて理由を聞きました。

その時の答えは「仕事なんだから、いいからやって」でした。

何それ!?  私たちだけどうしてそんな扱いなの!?

と思ったけど、仕事なのは事実だし。

そしてそんな言葉を言われて腹を立てた自分を内観した時に感じました。

”部外の仕事を頼まれたり、子どものようにワガママなお願いを聞くのが嫌なんじゃないんだ。

ギュッと縛りつけて管理されて、監視されてる感覚が嫌なんだ”

だから上司の彼が原因の100%ではないことに気が付きました。

私の ”束縛を嫌う感じ方” にも原因がありました。

だから怒りの感情の手放しをして、彼が甘えられる場所が私たちなんだということを受け入れました。

 


そして昨日のこと。

朝から忙しくしていて、スケジュールの報告が遅れている私たちの部署に来て、何か言いたげにソワソワしている上司に腹を立てた先輩。

「今までずっと疑問でしたけど、私たちだけスケジュール管理される納得のいく理由を教えてください」と伝えた先輩に、上司は逆ギレして怒ってしまいました。

でもよくよく話を聞いていると、

二人ともどんな事をお願いしても快く引き受けてくれる。

しかも完璧にやってくれるから安心できるし、信頼してる。

二人にしか仕事を頼みたくない。

でも無理させたくないからスケジュールを知っておきたい。

どうしてスケジュールを教える事に抵抗するのか理解できない。

そういう内容でした。

…今まで、言葉足らずが過ぎるでしょうよ…。

だから私が上司と先輩の間に入って、私たちは上司の気持ちが理解できなくてずっと疑問だったし、信用されてないと感じて悲しかったこと。以前に理由を聞いたら「いいからやって」と言われて傷ついたことを伝えました。

上司は「俺、そんな事言ったの!?」って言ってすごく謝ってくれました。

そして、私たち二人を頼りにしていることや、コミュニケーションをしっかり取っているつもりだったのに誤解があったことにショックを受けていると話してくれました。

最後には「本音を言ってくれて良かった。ちゃんと思ったこと言ってくれていいから。二人は特別なんだ。これからも甘えさせてよ。」って。

先輩と二人、内心では ”しょうがないなぁ…” と思いながらも疑問が解けてスッキリしました。

そして信頼してもらっていると知れて嬉しかったです。

 


今回の事で、男性性と女性性の違いをとても感じました。

男性側から表面で見えている現象や態度と、内心で抱える感情にこれ程までにギャップがあるんだと。

男性側で良かれと思ってやっている気遣いや思いやりが、女性側にはちっとも伝わっていないのです。

むしろ女性側はその不可解な行動に傷つきます。

そして女性側は納得さえしていれば、負担があったとしても大抵のことは受容できるのです。

だから納得が欲しくて起こした行動だけれど、それは男性側には ”詰められている” と受け取られてしまいやすいのです。

 


私たちと上司は仕事上の関わりだし、仕事外での甘えたお願いも彼にとってはただのコミュニケーションのひとつで、母と息子のような空気感です。(上司の方が年上ですが…笑)

でもこれが恋愛感情を持つパートナーだったら、そりゃ、すれ違っちゃうよね…と思いました。

そして社内にいる、彼の可愛らしい恋人の女性スタッフに心からエールを送りたいと思いました。

 

「彼氏さん、だいぶ分かりづらいけど、諦めないであげてねー!!」